
生命保険の考え方
団体信用生命保険
住宅購入に際して一括支払い可能(または支払い済)な方はこの章は関係ありません。ほとんどの方は住宅ローンを組まれての購入だと思います。銀行などの金融機関は何千万という金額を長期に亘って貸し出しする際に、回収不能に陥るリスクを軽減する事があります。それは住宅ローンの借主さまに「万が一」があった場合です。「万が一」に備えて債務不履行に陥らないように借主さまを被保険者とした生命保険を加入してもらった上で住宅ローンの貸し出しをします。
見方を変えると、住宅ローンを組んでマイホームを購入した後に借主さまに万が一があると「住宅ローンの返済義務は無くなります」。これが団体信用生命保険(通称「団信」)です。
何十年に亘るライフプランの中で「住宅資金」は「生活費」に次いで大きなお金です。人生で一番高い買い物と言われますがリスクヘッジの観点からすると、「賃貸」か「持ち家」なのかでは大きな違いがあります。賃貸にお住まいの場合、主たる生計維持者に万が一あった時に、そのまま賃貸で住み続けるのか、住宅を購入するのか、または実家に戻るのか・・・その辺りを考えておくだけでも住宅資金という大きなリスクの捉え方が変わります。
「賃貸で暮らす予定が、いい物件が見つかったので住宅ローンを組んで購入した。」という場合などは、生命保険の保障額を下げる事が出来るチャンスです。ただし、「今から子どもが生まれる予定なんです。」という場合は話が別です。
繰り上げ返済の資金作り
念願のマイホーム購入とともに重くのしかかってきたのが住宅ローンです。低金利が長らく続いていますが、長期に亘る借り入れでは実際の金利負担分(利息)もバカになりません。このご時勢、目先の金利の大小も大事ですが、長期にわたる借り入れは「実際の金利負担分」の多寡に注視しないといけません。3,000万円の借り入れで利息分が約1,500万円(2.5%固定、35年返済の場合)にもなります。
例えば、上記条件借り入れで10年後に100万円繰り上げ返済した場合、利息軽減効果は約85万円(期間短縮20ヶ月)になります。元金と合わせて約185万円が残高から消える計算になります。計画的に繰り上げ返済をしない手はないですね。購入時に緊急予備資金(何かのための預貯金)までを頭金に充当するのはリスクがありますので、購入後に繰り上げ返済用資金の積み立てを開始する事をお勧めします。
学資保険の考え方で紹介しました低解約返戻金型終身保険の払込期間を短くして「繰り上げ返済目的」の貯金箱として加入するのも一考です。
リフォームなどに対する備え
マンションなどは修繕積み立てをしているケースが多いですが、一戸建ての場合は全てオーナーの自己責任です。マンションでも大規模修繕で積立金不足が露呈している管理組合もありますので、自己所有の皆さんには避けて通れない「備え」のひとつである事は間違いありません。
必要時期の目安としては「10年~15年」が最初の修繕時期と言えます。一戸建ての場合、外壁の塗り替えやコーキングの修復など主に外回りが多いでしょう。逆に言うとこの周期で必要になるお金です。家の中は子供の成長や独立で間取りの変更や壁紙の張替えなどはもう少し長い周期です。給湯器など各種備品の突発的な交換などはある程度「緊急予備資金」のストックから支払う予定にしておくのもいいでしょう。
これら、周期的に訪れる費用は「中期目的の貯金箱」と言います。実は【学資保険】と同じなんですね。上手く保険を活用する事で、目的時期にはちゃんとお金が貯まっていて、それまでの間には保障まで付いてくる。これを活用しない手はありません。












