
違う見方をすると、まだ収入があるこの時期に、来るべきリタイア後の人生に向けた準備をしておく「最後のチャンス」でもあります。今から始める人は、お子さまにかかっていた教育資金の一部を貯蓄に回す仕組みを作らないといけませんし、若い頃から始めていた人は更なる「積み増し」の時期です。
毎年の収入と支出という「キャッシュフロー」から、貯金をする一番いい時期ですので、順を追って解説していきましょう。
生命保険の考え方
来たるべき第2の人生に備える
たとえば、お子さまの仕送りに毎月10万円していたとしましょう。学資保険やその他の貯蓄だけでは賄えなかった場合、毎月の収入というキャシュフローから捻出していたかもしれません。もしかしたら、ご夫婦で切り詰めた生活をされていたかもしれません。しかし、違う見方をすると「貯金が出来る体質」という事も出来ます。なぜなら、毎月10万円が「無いもの」としての生活を数年間してこられた訳ですから・・・。
参考までに現在50歳として、リタイアまでの10年間で1,000万円貯めようとすると、毎月の積立額は82,998円必要です。(利率0.1%、12ヶ月複利の場合)
| 積立期間 | 元金分 | 利息分 | 税抜利息 | 積立合計額 |
|---|---|---|---|---|
| 1年 | 995,976 | 534 | 427 | 996,403 |
| 2年 | 1,991,952 | 2,064 | 1,651 | 1,993,603 |
| 3年 | 2,987,928 | 4,591 | 3,672 | 2,991,600 |
| 4年 | 3,983,904 | 8,116 | 6,492 | 3,990,396 |
| 5年 | 4,979,880 | 12,640 | 10,112 | 4,989,992 |
| 6年 | 5,975,856 | 18,164 | 14,531 | 5,990,387 |
| 7年 | 6,971,832 | 24,687 | 19,749 | 6,991,581 |
| 8年 | 7,967,808 | 32,213 | 25,770 | 7,993,578 |
| 9年 | 8,963,784 | 40,740 | 32,592 | 8,996,376 |
| 10年 | 9,959,760 | 50,270 | 40,216 | 9,999,976 |
毎月約83,000円の貯金と言われると厳しいと思われるかもしれません。しかしつい数ヶ月前までは「仕送り」という形の支出があったわけですから、その一部を貯金に振り替えるだけの話です。
これまでも触れてきた通り、10年以上の中・長期間で積み立てをする場合(例:教育資金・リフォーム資金・繰上げ返済資金など)は、保険を上手く活用すると合理的に資金を準備できます。
個人年金
すでに加入されている方もいらっしゃると思いますが、個人年金は老後資金を貯めるのに有効な手段のひとつでもあります。貯蓄機能がある終身保険などの生命保険と、個人年金の大きな違いは死亡保障の有無です。個人年金には基本的に死亡保障はありません。一方で個人年金は、生命保険料控除とは別枠で所得控除が受けられます。
年間の保険料合計が10万円以上の場合、所得税から50,000円、住民税から35,000円の所得控除が受けられます(平成22年12月現在)。つまり、個人年金自体の返戻率に加えて所得控除で「節税」出来た分が上乗せになっている計算になります。ただし、所得控除を受けられる個人年金には以下の制約があります。
(1)払い込み期間が10年以上 (払込終了が60歳以上)
(2)受け取り期間が10年以上
(3)年金の受取人が契約者本人か配偶者 (配偶者の場合、贈与契約になる可能性があるので注意!)
現在55歳の方でしたら、払い込み期間を65歳以上に設定し、10年確定年金として受け取るなどの契約をしないといけません。60歳でリタイアした場合、所得控除が受けられるのは60歳までの5年間になります。(60歳以降に所得が無い場合)
保険会社によっては、加入時の診査がない保険会社もありますので、持病のある方でも加入可能なケースもあります。くわしくはプロのコンサルタントにご相談下さい。












